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つぶやき

2025年 / 6月5日

6月 園長のつぶやき

子育てをしていると、どうしても思い通りにいかずイライラしてしまうことが多々あります。これは、私だけでなく、どの保護者さんも感じることだろうと思います。

イライラが頂点まで達すると、怒鳴りそうになったり、手が出てしまいそうになったりすることもあるかもしれません。しかし、この怒り方は子どもの心と脳に大きな影響を与えてしまうことがわかっています。例えば、怒鳴られることで、子どもは恐怖を感じ思考や言語処理能力が低下、そして親との信頼関係に亀裂が入り距離が生まれる可能性があります。また、子どもの自己肯定感や行動にも影響を与え、その後の不健全な発達につながるリスクが高まると言われています。

とはいえ、駄目なことはわかっていても、なかなか抑えきれないという場合もあると思います。最近読んだ本に仏教における怒りを抑える方法がすごくいいなと思ったので紹介します。仏教における怒りのコントロールは、「観察」「手放し」「境」の三つのステップを踏みます。まず「観察」ですが、怒りの原因や感情を具体的に理解し、客観的に見つめます。そうすることで、怒りが強くならず、冷静さを保てるようになります。

次に「手放し」です。怒りの原因を理解した後、怒りの対象を意識しないこと。いくつか方法はありますが、深呼吸などをして、一時的に感情を手放すことが重要だそうです。

そして最後は「境」です。怒りの感情と自分の間に境界線を決め、怒りを受け流し自分の人生に集中する方へエネルギーを使います。また、怒りを完全に消すのではなく、そのまま受け入れ見守ることも大切だそうです。

このように仏教では3つのステップを踏みながら怒りをコントロールしていくそうです。私も自分の子どもとなると感情が抑えられないことも多々あります。すべてをいきなりできる気はしませんが、怒りの正体を理解しようとする「観察」から始めていけたらと思っています。