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つぶやき

2025年 / 5月9日

5月 園長のつぶやき

私の趣味のひとつに登山があります。山に登っていると、よく感じることがあります。それは、「急ぎすぎると、かえって遠回りになる」ということです。

以前、ある山に登ったときのこと。頂上までの道のりをできるだけ早く登ろうと、最初からペースを上げて歩いていたのですが、途中で息が上がってしまい、思った以上に頻繁に立ち止まることになってしまいました。逆に、別の日にゆっくりとしたペースで歩いたときのほうが、結果的に少ない休憩でスムーズに登ることができたのです。

これは、まさに「うさぎとかめ」のお話のようだなと、下山しながらふと思いました。そして、これは子どもの育ちにも同じことが言えると感じます。

子どもに「早くできるようになってほしい」という思いは、親として自然な気持ちだと思います。けれど、焦って急かしてしまうと、子どもは安心して自分の力を発揮できなくなってしまうことがあるようです。

登山と同じく、子どもにとっても自分のペースで一歩ずつ進むことが何より大切です。私たち大人ができることは、「今の歩み」をしっかり見守り、寄り添いながら一緒に歩くことだと感じています。

これからも、一人ひとりの子どもたちが、自分の足でしっかりと歩んでいけるよう、日々の保育の中で丁寧に関わっていきたいと思います。