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つぶやき

2025年 / 1月6日

9月 園長のつぶやき

台風10号の被害はなかったでしょうか?台風対策として、午前中保育、そして翌日は休園があり、週明けの引渡し訓練と、皆様にはたびたびご協力いただき、誠にありがとうございます。

 

9月2日(月)引渡し訓練の後、年に1度開催している嘉瀬こどもの森との職員合同研修会を行いました。清風学園の職員数も学園全体では117名と大所帯となり、ほぼ全員が集まれる貴重な機会となりました。

 

今回の研修は、多くの市民や行政の支援を受けながら、子どもがあちこちで挑戦できるような遊び場「子どもプレイパーク」を継続的に全国展開されている団体の講師にきていただきました。プレイパークは、子どもの存在を丸ごと尊重し、大人も子どもも一緒になって遊ぶ場所で、自然とルールができ、基本は子どもの「やってみたい」という欲求を叶えられる素敵な空間です。講義の途中のワークでは、自分の子どもの頃の遊びを模造紙にすべて書き出し、そこから得られる人間として生きていくうえで大切な能力、豊かな体験をみんなで再認識することで、子どもの成長に対する遊びの大切さを学びました。

子ども達の育ちには、自然や人とのリアルな関り、本物の体験が何より大切です。心地よい安心感あふれる居場所は、自ら遊び、学ぶ意欲、生きる力を育みます。

 

講演の中で、遊びの中の危険を「リスク」と「ハザード」の2種類に分ける考え方を学びました。「リスク」は、例えば木登りのような、自ら挑戦する危険です。自分の限界に挑戦し、乗り越えていくという成長プロセスでもあり、上手くいかない経験を何度も繰り返しながら、子どもは遊びを通して生きる力を自然と身につけていきます。

その一方「ハザード」とは、大丈夫と思っていたはずのロープが切れたり、予想外の場所で首が挟まったりするなど、遊びながら子どもが予測できない危険です。

どちらかと言えば自分で予測し挑戦する「リスク」は危険が目に見えるので、実はそれほど危なくありませんが、それよりも目に見えない「ハザード」の方が、子ども自身が気づかない分だけ危ないのです。

 

子どもの森においては、事故や苦情、管理責任を恐れて、「危なそうに見えるものはすべて禁止」とするのではなく、子どもの遊びから学びと育ちの大事な機会が奪われないように、重大な「ハザード」を取り除きながらも、子ども達の成長に大切な「リスク」を残し、遊びを通して生きる力を自然に身に付けていける環境を作っていきたいと思っています。

清風学園の掲げる理念の「遊び=学び」をより深めることがでる、素敵な研修会を開くことができました。ご協力に感謝申し上げます。