

2025年 / 9月17日
9月 園長のつぶやき
2025年8月29日(金)、年長児きりん組による「夜までお楽しみ会」が開催されました。これまでのお泊まり会に代わり、園で夜まで過ごすこの行事は、年長さんにとって一年の中でも特に心に残る大切なイベントです。
当日は、クッキング体験や嘉瀬こどもの森でのプール遊び、夜の園内を探検する宝探し、そしてフィナーレには花火と、普段の保育では味わえない特別な体験が盛りだくさん。子どもたちは目を輝かせながら、仲間とともに夏の思い出を紡ぎました。
私自身も幼稚園時代、打ち上げ花火の中から舞い降りるパラシュートを夢中で探した記憶があります。花火は一瞬で咲いて消える儚い美しさがあるからこそ、心に深く刻まれるのでしょう。大人になった今でも、その記憶は鮮やかに残っています。
今年は初めて新グラウンドでの花火開催となり、お父様方にご協力をお願いしたところ、なんと11名もの方が快く手を挙げてくださいました。電気関係の会社を経営されている保護者の方が発電機を持参してくださり、まだ電気の通っていないグラウンドを安全に、そして明るく照らしてくださるなど、心強いサポートをいただきました。
集まった皆さんは、普段のお仕事で培われたチームワークを発揮し、即席ながらも見事に役割分担を決定。噴出花火と打ち上げ花火を交互にタイミングよく打ち上げるという、まるで花火師のような連携プレーで、子どもたちに感動のひとときを届けてくださいました。夜空に広がる光と歓声が、忘れられない夏の思い出となりました。
園の運営は、決して理念を押しつけるものではありません。保育をサービス業と捉え、保護者を消費者とする考え方にも違和感を覚えます。私たちは、未来ある子どもたちを健やかに育てる「パートナー」として、地域の皆さんと助け合い、支え合いながら、共に子育て環境を築いていけたらと願っています。
今回の花火は、まさに大人たちが団結し、協力しあって成し遂げた素晴らしい体験でした。子どもたちは、大人の背中から「協力することの尊さ」を学びました。牛津こどもの森の“花火師”の皆様に、心より感謝申し上げます。


