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つぶやき

2025年 / 5月7日

5月 園長のつぶやき

あわただしい新年度スタートから1ヶ月が過ぎ、ゴールデンウィークを挟んで、少しずつ新しい環境に慣れた子ども達は、青空の下で泳ぐこいのぼりのように元気に走り回っています。今年のゴールデンウィークは比較的五月晴れの良い天気が続きました。皆さんはどのようなお休みを過ごされたでしょうか?

 

幼児期から自然とその神秘さにふれあう機会を増やしてあげたいという思いから作った園庭で、休み明けからさっそく木登りをしている子ども達を見ると嬉しく思います。子どもの感性はスマホ・ゲームなど人工的なものに夢中になることよりも、自ら考え創り出す楽しさ、挑戦する喜びから磨かれるものだと信じています。

 

私自身、挑戦する喜びを通して感性を磨きたいと思い、今年のゴールデンウィークは天山登山を計画しました。積極的に自然を感じようと、七曲峠登山口から登るコース約7.0㎞を5時間かけて登ってきました。山登りはスポーツなど人間の作ったルールの中で順位をつけるものとは違い、自分自身と向き合い他人を比較対象としません。多くの困難の中ただただ一歩ずつ山の頂上を目指し、自分自身と闘いながら歩き続けます。いつでも大自然の危険と隣り合わせのアクティビティで、安全が担保された中で行う活動ではなく、準備を怠るととても危険です。着ていく服装一つとっても半袖から長袖とレイヤーを分けて準備し、気温、風など気候に合わせて自ら調節をします。このように、自然と向き合い、自分で考え判断する力は、IQ(知能)とは関係ない、意欲・協調性・忍耐力・計画性などの生きるための力、つまり、これからの幼児教育で大切だといわれている「非認知能力」そのものだと思います。

 

こどもの森では、他人と比較するよりも、自分の限界へと挑む木登りへの挑戦や、砂場での創造性ある遊びなど、子どもの頃から自分自身と向きあう体験を重視して、自分で考え自ら選択し、判断することができる大人になってほしいと考えます。

現代に必要な人生の土台となる非認知能力を育てるため、多くの自然と触れ合う保育をこれからも実践していこうと思います。