
2025年 / 2月14日
2月 園長のつぶやき
今年最大の寒波の到来でたくさんの雪が降りました。保護者様には、最大限のご協力をいただき、誠にありがとうございました。雪が降ると、大人が会社に行けるのかどうかの心配や生活面の対応に苦心しているのを横目に、子ども達はただただ大喜びでした。
環境が人を作るといいますが、雪によって寒さなどの困難を感じながらも、コートや手袋などでそれに対処したり、雪を丸めて想像力を巡らしたり、工夫して遊ぶことは子どもの成長プロセスとして素晴らしい役割を果たしていると思っています。子ども達が毎日過ごす園庭の環境は、ワクワクする自然の仕掛けに溢れています。雪の降った日、園庭で遊んでいた女の子から「雪のサーカスチケットです。」と一枚の落ち葉を手渡されました。その子にとって空から舞い落ちる雪はどのように見えているのか?そこには私利私欲なくみんなを誘いたい気持ち、落ち葉をチケットに見立てた想像力に、子どもの頃を思い出し幸せな気分になりました。
私たち大人も昔は持っていたはずの感性。思い返すと園児だった頃、私も泥水を一生懸命コーヒー牛乳に見立てて遊んだ記憶があります。夢中になって遊んでいたあの頃は、本当に美味しそうに見えてワクワクしていたというのに、今では子ども達と一緒に遊び、その世界に入り込まないと、どうしても泥水が泥水そのものに見えてしまう自分がいます。
大人が日々の仕事や生活に追われ忘れてしまっている感性を、子どもの近くにいるだけで思い出せるような気がします。大人は「子ども達に良い環境を提供したい」と願いますが、環境と子どもの感性が揃うことで初めて素晴らしいものが生まれると考えれば「子ども達から心が浄化する環境を提供してもらっている」という方が正しいのかもしれません。
日々の生活や子育てに追われていると、なかなか心の余裕を持つことはできませんが、それでも、ふと立ち止まってほっと一息つければ、親は子どもの感性を通して美しい世界に触れることができます。子どもと一緒に遊ぶことで親と子の間にそんな良い環境が生まれ、人生により充実を感じられたら素敵だと思います。


