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つぶやき

2025年 / 10月6日

10月つぶやき

柿も色づきはじめ、ようやく秋の訪れを感じられるようになってきました。これからは、これまでの夏の風景とはまた違った、秋らしい子どもたちの遊びで園庭を彩ってくれることと思います。

最近、保育雑誌で素敵な園の様子を見たのでご紹介したいと思います。それは、兵庫県の人口約2万人の養父市という町にある「童和こども園」という園です。そこでは、園舎全体を自由に使うような環境が整えられており、たとえば0・1歳の部屋、2歳の部屋、3歳以上の部屋に分かれてはいるものの、子どもたちはどの部屋にも自由に行き来でき、毎日好きな場所で遊ぶことができるそうです。

また、3歳児以上のお部屋は学年ごとではなくコーナーごとに区切られていて、「製作する場所」「絵本を読む場所」「iPadを使う場所」「ままごとをする場所」などがあり、子どもたちは自分の興味に合わせて遊びを選びます。「こども園という感覚が最近はないんです。保育室というより、みんなで暮らす家のような感じになっていますし、自分の思いもそこにあります」と園長先生も話されていました。

私の思いもそこにあります。子どもの自由とその選択を保障することは、幼児教育にとって大変重要な要素のひとつであり、またこれからの社会を生き抜くための力を育む、最も効果的な方法であると考えています。そういった意味で、この園の実践は理想的であると感じました。

嘉瀬こどもの森でも、子どもたち一人ひとりが「自分で選び、自分で決める」経験を重ねながら、自分の思いを大切にのびのびと過ごせる環境を、これからも職員みんなでつくっていきたいと思います。季節の移ろいとともに、子どもたちの成長を保護者の皆様と共に見守っていければ幸いです。