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つぶやき

2025年 / 2月12日

2月 園長のつぶやき

先日講演会にて、自信と自己肯定感についての話を聞くことがありました。ここでは、自信のことを何かができた時に生まれる自信、例えばかけっこで1番になったときに生まれる走ることへの自信、努力してできた鉄棒に対して生まれる自信、そういった根拠のある自信のことと定義します。

それに対して、自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れること、成功した自分も失敗した自分も、できる自分もできない自分も受け入れる、根拠のない自信のことを指します。自己肯定感が高いと、自分の長所も短所もよく理解しているので、人に助けを求めることに対するハードルも低いと考えられます。

自信と自己肯定感、どちらも大事だと思いますが、まずは自己肯定感の方を大事にしたほうが良いのではないかと考えています。子ども時代ももちろんそうですが、大人になってからも幸せに生きていくための必要な力として、挑戦する力があると思います。挑戦するからこそ、その過程で技術や力が身に付きそれが自信にも繋がります。しかし、この挑戦がなかなか難しい。それは挑戦には必ず失敗があるからです。その時大事になってくるのが、自己肯定感です。失敗してもありのままの自分を受け入れることで再出発することが容易になります。

自己肯定感の土台となるのは、幼少期のアタッチメント(愛着の形成)だと言われています。アタッチメントとは、子どもが恐怖や不安を感じたり、感情が崩れたりしたときに特定の信頼できる大人から得る「もう大丈夫だ」という安心感に浸るための行為全般のことです。例えば、不安になった子どもが大人にぴったりとくっついて安心する。そこから得られる、生まれるものです。日常でよく見られる当たり前のことではありますが、その当たり前を自然に安定して得られているかどうかが、子どもの一生涯に渡る自己肯定感、ひいては心身の健康や幸福に繋がっていきます。

講演会を聞いて、改めて嘉瀬こどもの森でも、園に通う子どもたちの自己肯定感を出来る限り高めるため安心を感じられる保育をしていかなければと思いました。